皆さん、夫婦でお互いの気持ちを分かり合っていますか?
2020年に公表された最新の統計(2019年)では、20万8489組、1000人中1.69の離婚件数となっています。
引用元 Lega-life lab. https://www.adire.jp/lega-life-lab/divorce-rate324/

夫婦円満秘訣は次の3点です。
・日頃から感謝の言葉を述べる
・積極的な手伝い
しかし、意識していても、大喧嘩に発展することもあります。
そこで本当に重要なのは『女性の考えを理解すること』だと感じました。
\ この記事でわかること /
・女性との会話における注意点
・こじれ始めた女性の関係修復方法
・良い夫の条件
今回は『黒川伊保子先生』の『妻のトリセツ』を参考 にしております。
更に詳しく書かれておりますので、悩める方はご一読することをおすすめします。
\この記事はこんな方にオススメです/
・妻の機嫌がいつも悪いなと感じている方
・妻がもうすぐ出産をむかえる方
・妻と仲良くなりたい方
・夫(男性)の考えが理解できない奥さん(女性)
1.女性脳の特徴
・知らないと大やけど!女性脳の特性
結婚している男性は、少なからず妻にこんなことを言われた記憶はありませんか?
『出産や子育ての時、私があんなに大変だったのに、あなたはあんなこと言って・・』
『子供が体調崩しているのに、あなたは飲み会に行って・・・』など。
女性脳は感情伴う記憶を長期にわたって保存し、『みずみずしく取り出す』ことな得意であるため、『感情の色合い』と同系色引き出しに収納された過去の記憶を、数珠つなぎに一気に引き出されます。
そのため、嫌な経験(怖い・辛い・酷い)がネガティブトリガー、楽しい経験(嬉しい・美味しい・かわいい)はポジティブトリガーとなり、一気に放出されます。
なので、何年・何十年経とうとも、前述のような苦情が発信されます。
・夫婦間のすれ違いは女性脳と男性脳の違いから

また、夫は無自覚に妻を傷つけてしまいます。
それは男性脳と女性脳では、会話のときに使う通信線の数が違うからです。
会話している時、こんな事言われたことありませんか?
『あなたは最初から否定して』
女性脳は『心の通信線』と『事実の通信線』がありますが、男性脳は『事実の通信線』しかありません。
なので、女性の会話で『事実を否定』しなければならないときは、
『あなたの気持ちはよくわかる。同じ立場なら私もそうしたと思う。でもそれは間違っている。』
のように最初に『心を肯定』します。(黄色のアンダーライン)
男性脳は『事実の通信線』しか無いため
『それ違う。』
と『事実(答え)』しか言えないのです。これを妻に伝えた場合『心の通信線をわざと絶たれた』と感じます。
ですから、妻の言っていることを否定する場合は『まず心は肯定する』ことが必要です。
また、女性の会話では『事実は肯定・否定でもかまわない』が、『気持ち(心)の否定は人間関係が成り立たなくなる』とのことですのでご注意ください。
2.女性へ対応する際の注意点

・夫婦喧嘩の原因!辛い記憶「ネガティブトリガー」を作らない
女性脳は面前の問題解決のため、過去の関連記憶を瞬時に引き出しダイナミックな答えを出します。
それが一段とパワーアップするのが周産期(妊娠・出産)・授乳期であるため、より注意が必要となります。
周産期の妻は、激しいホルモン量の変化に翻弄され、『栄養不足で、寝不足で、満身創痍』であることを理解しましょう。
そのため、周産期に辛い思いでを作ってしまうとネガティブトリガーとなり、数年後、夫に襲いかかってきます。
私の経験からですが、妻から
『あなたは、私の出産(妊娠中毒症のため帝王切開)後、全然見舞いにも来なくて・・・』
と言われましたが、事実としては妻が『妊娠中毒症』のため血圧が高いことから、医師から『面会謝絶』と言われていました。ただ、妻としては
『手術後の苦しいときに見舞いにも来ないで、何やってたのよ』
という気持ちだったらしいです。なので、私が入院したときは、一回も見舞いに来ませんでした。
その後、何か話が噛み合わないなと思い、妻と合うまで毎日撮影したビデオ(以前にも見せていたが怒りのほうが大きかったらしい)を見せて説明したところ、ようやく理解してもらえました。(十数年間の誤解が解けました)
実際には毎日病院へ行っていたので『毎日来ていいパパですね』と言われていたのですが・・
・妻が会話で欲しい物

皆さん、こう思ったことはありませんか?
『女性同士の会話は、答えもオチもなく、くだらないことを永遠と・・・』
女性脳の最も大きい特徴は『共感欲求が非常に高いこと』であり、『わかる、わかる』と共感することで『過剰なストレス信号が沈静化する』機能を有しています。
また、共感により『他人の些細な出来事』や『ムダと思える話の内容』でも、明日の自分をすくうための役立つ知識とすることができる。
よって、女性たが集まると、自分の身に起こったささやかな出来事を垂れ流すように喋り合い、相手からの『知のプレゼント』を『とっさに使える武器』に変えて脳にしまい込む、かなり知的な行為を行っているのです。
妻は、夫にも同じように欲求しているため、夫との会話を不毛と感じるのは『自分の身に起こった、ささやかな出来事』をプレゼントしてくれないからであり、小さな愚痴ほど価値を感じます。
また、『共感』を大事にするため、最初はひたすら共感するフリだけでも良いようです。
・地雷を踏むセリフ

あなたは、こんなセリフを言ったことはありませんか?
記憶があるなら要注意です。
②出産あっという間だったね
③今日一日何してたの?
④一日中家に居るんだからできるでしょ
夫からすると大したことを言っていないと感じますが、命がけで子供を産み育てている妻を殺す程の一言です。
また、怒っている妻に対し
『またその話か(ため息)』
『何回謝れば気が済むんだ(逆ギレ)』
はネガティブトリガーを芋づる式に盛大に引っ張り出すことになります。
妻がなじっているのは『今、この瞬間も心に傷が付いている』からなので、解決方法は『真摯に謝る』しかありません。
・絶望させるセリフ

あなたは、こんなこと言ったことありませんか?
『なんだ、言ってくれればやったのに』
そして時間が経ってから、妻から
『分かっているなら、先にやってくれればいいのに』
と嫌味を返されます。
でも、そこまで言われても、夫はどこが悪いのか『男性脳』だからわかりません。
ここでも、男性脳と女性脳の違いが影響します。
女性脳は赤ちゃんを育てるために、大切な対象に集中し、少しの変化も見逃さず、相手が何も言わなくても、何を求めているかなど、意図を察して生きています。
よって、『察する=愛の証』だと信じています。
そんな女性に対し『言ってくれればやったのに』は察することを放棄した言葉であり、
『僕はあなたに感心ありません』
『あなたを大切に思っていない』
と同意と捉えられてしまいます。
また、先にも述べたとおり周産期・授乳期はパワーアップしているので、より注意が必要です。
もし、何かを見逃してしまい、妻の機嫌を損ねてしまった場合は
『気が付かなくてごめん。僕がやるべきだったね』
と伝えましょう。
妻が絶望するセリフは以下のとおり。
②つまりこういうことだろ
③おかず、これだけ?
④今日何してたの?
⑤いいなぁ~君は、一日中子供と一緒に居れて
主婦は、日中全く思い通りにならない子供を相手しながら、家事を完璧にコントロールしようとし、追い詰められています。
・名もなき家事

現代では洗濯は洗濯機が、掃除はお掃除ロボットが、食器洗いは食洗機が担う家庭も多くなり、夫としては『家事にそんな負担がかかるか?』と思うかもしれないが、これは『名のある家事』であり、その他の『名もなき家事』を、男性脳は気付けない。
ごみ捨てを例に上げると
②ゴミ袋を分別の種類ごとに準備
③分別種類ごとの収集日把握
④分別してゴミ袋に入れる
⑤不快なゴミが外に見えていないかチェック
⑥袋が破れていないか、持ちては汚れていないかチェック
⑦空気が入らないよう、または抜きながらゴミ袋を結ぶ
⑧ゴミ捨て場へ持っていく
⑨ゴミ箱が汚れていたら洗う
⑩新しいゴミ袋をゴミ箱にセットする
この中で夫の言うゴミ捨ては⑧のみであり、妻はそれ以外の大変な工程をこなしています。
洗濯でも調味料の管理もしかり。いろいろな工程をながらでこなしていきます。
加えて子供が生まれると、その工程を赤ちゃんに妨害されるのに『ソース切れてるよー』なんて言われると非常に腹立たしく思われてしまいます。
・妻のルール

『あなたって、どうしてそうなの?』
こう言われたことはありませんか?これは、妻が嫌がることを、夫が無自覚、無責任に繰り返したときに出る心からの叫びです。
それが『~っぱなし問題』です。こんなことで怒られたことはないですか?
②スリッパ脱ぎ捨てっぱなし
③ハサミや爪切り使いっぱなし など
怒られたときは、素直に謝りましょう。
3.夫婦の関係性を再構築するためには!

・買い物の考え方
私は妻と買い物に行ったとき、妻が色々な売り場を周り、最後に目的の売り場へ行こうとするため『先ず目的を果たそう』と言っていました。
まず、目的以外の買い物に時間をかけることによって、買い物でムダな時間が発生し、本命の選択にかける時間が無くなってしまうと思ってしまうからです。
しかし、妻が色々な売り場をフラフラする理由がわかりました。
女性は右脳と左脳の連携が良く直感がよく働きます。
ただし、直感に使われる神経線維は比較的長く、いきなり信号を流すのは大変なため、予行練習が必要となります。
そのため靴屋に行ってパンプスにワクワクしたり、猫グッズに『かわいい』と声を上げたりしているうちに、脳内の電気信号が活性化し、その状態で目的の売り場についた時、直感が働き、候補商品の条件を比較していきなり『これが良い』とイチオシの一点を選ぶのです。
それに比べ、男性脳は商品のスペックを細かく検討したいのです。
そのため売り場へいち早く行きたくなり、買いもしないハイスペックの商品の性能を確認したり・・・これが女性から見れば意味がわからずイライラしているようです。
揺るぎないイチオシを選んでいる妻に対し、比較したい夫は親切心で『他にもっと見たら?』と言ってしまいます。これが妻の高揚した気分を萎えさせる一言です。
また、買い物のときに
『オレンジの色のバッグとベージュのバッグどっちが良い?』
など、意見を聞かれたことはありませんか?そんなとき時
『ベージュが良いんじゃない?』
と答えたのに対し
『じゃあ、オレンジの方で』
と反対を選択したりします。
私の場合、本当にいつも反対を選択されてしまいます。
なので、買い物の帰りには
『もう決まっていたなら聞かないでくれ』
とクレームを入れて、雰囲気が悪くなってしまいます。
ただ、これは妻の中で『オレンジの方』というのは最初から決まっていたのに対し、『ベージュ』と言われても心が揺るがないか最終確認をしたかっただけです。
最終確認に意見を聞かれたのだから、センスを認められていると考えれば良いのです。
・倦怠期になってしまった関係を修復!ポジティブトリガーを作る

女性脳は、嫌な思い出を何度も蒸し返す厄介な脳ですが、反対に良い思い出もきっかけさえあれば何度でも思い返せる脳でもあります。
最大のポイントは、結婚記念日です。
男性脳であれば、結婚記念日は『イベントや贈り物をしなければ』ぐらいですが、これまでのプロセスに意識が集中する女性脳にとって記念日は、『記憶の芋づるを引き出す気満々の日』なので、『ポジティブトリガーを引く』ことが、世の夫たちにとって命題となります。
思いっきり思い出紬モードに入っている記念日は、ポイント1,000倍デーと心得ましょう。
それがプラスであれ、マイナスであれ・・・
また、記念日をより幸せな記憶にするためには『予告』が重要となります。
『食事をしに行く』のであれば、1ヶ月前にはそのことを伝えましょう。
肝心なのは、事前に『時間をあげること』であり、それにより1ヶ月間は記念日よりも楽しみ、味わい尽くします。
記念日を思い浮かべ、フッションサイトなどを閲覧し、どのワンピースにどのパンプスを合わせるかなど考え、記念日から逆算し美容院の予約をするなど準備を楽しみます。
このような記念日へのプロセス作りが、女性脳に絶大な効果をもたらします。
たとえ、約束を果たせなかったとしても、楽しみながら過ごしたプロセスが、女性脳を幸せにしているので、許してもらえたりします。
以上のことから、1~2ヶ月に1回のデートと、ちょっと豪華な週末ディナーをスケジューリングするだけで、機嫌よく過ごしてくれます。
・感謝より分かっているを伝える

『どうせ私のことなんて・・・』
と妻がつぶやいたら、『私はあなたに大切にされていない』という意味です。
『私のやっていることに感心もないし、感謝の気持ちもないのね』
という意味です。
結果よりもプロセスを重視する女性脳は、夫や家族のために、毎日繰り返し行う家事を大切にしています。
ただし、闇雲に『いつも感謝しているよ』と伝えても
『感謝ってなに?』
と絡まれる可能性があります。
伝えるタイミングとして一番言いやすいのは、やはり結婚記念日です。
『君が僕のためにずっとやってくれたことを、僕はちゃんと分かっている』
どんな愛の言葉より、妻の心に響きます。
問題は、日本人男性の何割が、この言葉を言えるかですが・・・
4.夫婦円満の秘訣!良い夫の条件

この本は、『妻から放たれる弾を10→5発に減らす』ことを目的に書かれています。
なぜ10→0発ではないのかというと、脳科学的に良い夫というのは
『時に妻の雷に打たれてくれる夫』
のことだからです。
女性たちは溜まったストレスを『放電』する先を探しているので、まんまと夫が気に障ることをしてくれると、気持ちよく放電できます。
『夫がこの世の中で一番腹が立つ』
こういう女性が多いそうです。それは、夫が女性の中で最も高い位置に居るからであり、最も期待し、最も求めている相手だからです。
なので、理不尽な怒りも、愛なのです。
このような内容で、締められています。
5.夫婦関係を修復するため実践したこと

この本、本当に読んで良かったです。
長年の妻に対する疑問や不満の殆どが解決されました。
また、『なぜ妻としてこの女性を選んだか?』についても書かれていますので興味のある方は読んでみてください。
私はこの本を読んで、『3ヶ月後の妻の誕生日に、ホテルランチにでも食事に行こう』と誘いました。
前にも書きましたが、『食事に誘うのであれば事前に時間をとって』ということを守り、誘ってみたところ、びっくりするくらい機嫌が良くなりました。
会社から帰ってくると、『ホテルのランチよりも温泉街のランチが良いかも』など、日中帯に検索もしているようでした。
それに加えて、私の方から『寿司はどう?』と、まだ検索もしていないのにいうと『考えておく』と機嫌の良い返事が帰ってきたりしました。
この本は、今後の私のバイブルになりそうです。
いかがでしょうか?
皆さんは女性の考え方を理解できていましたか?
女性の考えを理解することこそが、良い夫婦生活を送れる秘訣です。
お互いに雷に打たれ、良い夫になりましょう。
ではまた。

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